『籠池不発弾』備忘録
桜吹雪の季節が来る前に、
なんとかとりあえず「年度末」の嵐を乗り越えて
ようやくこういったものを書く余裕が出てきました。
とは言え、ここひと月ほどはこれと言った話題もなく
かろうじて盛り上がったというか、
いやいやどっちらけだったというか、
例の「森友学園」騒動くらいが記憶に残るくらいの
退屈な凪っぷりでしたね。
そしてこの「森友学園」騒動も、
「いったい何だったんだ…?」って感じの
グダグダ感が否めないものでした。
現状では、原点回帰じゃないけれど、
「教育勅語」ネタが蒸し返されていますが、
当初はこの「森友学園」のおかしな教育姿勢があげつらわれ
モザイクをかけときゃ問題なし的なマスコミの横暴さの中
あの違和感しかない言葉を連呼する幼稚園児の映像が
幾度どなくテレビで放送されてましたね。
ただアレなんかもどうかと思いますよ…。
これでもかってくらいに「福島県」に対して
放射能汚染のイメージを刷り込み続けた
そんなマスコミや野党政治家、市民団体のせいで
福島県出身の子供たちが理不尽な差別をこうむって
そのままイジメにつながってったっていうのに、
今またそれとよく似た図式を作り上げようとしている愚挙。
この過度な情報化社会。
「森友学園」通園や出身の子どもの特定なんて
そうは難しいことでもなく、
結果的にまた、「森友菌」やら「籠池病」なんていう
おかしなレッテル貼りされてのイジメの種になりかねない。
しかしそんなことなどお構いなしに、
「安倍バッシング」に使えるものなら
幼稚園児だろうが容赦なく利用する、
そんな連中の鬼畜っぷりが目に余りましたね…。
で、その後は、「森友学園」の時代錯誤な教育姿勢と
「安倍政権」の右傾化や軍国化を結びつけて
相変わらずの印象&扇動報道を展開していました。
そうなるといつものように、
諸々のスキャンダルがあちこちからあふれだしてきて、
不自然なカネの流れだの、政府関係者との不適切な関係だのと、
お決まりのコースに…。
ところがところが今回は、
なんか妙な脱線と言うか、逆流と言うか、
今公演でトリックスターっぷりをいかんなく発揮した
何故かそれまでの「親安倍」姿勢から
「アンチ安倍」に180°方向転換したもんだから
話がおもしろおかしくなってしまった。
それまで【安倍ー籠池ライン】で
ひとまとめにして叩いていたはずの野党連中が
わざわざ森友学園詣でまでして密談して、
そこで何の計画を練ったかしれませんが
今度は安倍首相の夫人である「安倍昭恵」氏に
ターゲットをむける方策に出ました。
で、あの証人喚問で、
昭恵夫人に関しての重大な秘密が暴露され、
その爆弾を以って安倍政権の崩壊を目論む。
そんな筋書きを考えてたりしてたんでしょう。
ところが蓋を開けて見たらなんのことはない
残念すぎる不発弾の連発…。
ざっくり言うならば
「話の中に"昭恵夫人"の名前が出てきただけ…」
これがね、
その昭恵夫人とのメールに突出した何か、
例えばやたらと回数(昭恵夫人からの返信)が多いとか、
昭恵夫人の側近との接触の仕方が妙に不自然だとか、
そんな感じならば、
その関連する事柄が明らかに"クロ"じゃなくとも、
違和感を補填するような説得力が伴った情報となり
まだそれなりに爆弾の威力もあっただろうけど、
あの程度のお使いレベルじゃどっちらけもいいところ…。
ま、最近は、保育園を落ちただけで日本を殺そうとする
そんなテロリストが下品な奇声をあげ、
またそんな人間を支持し擁護する
テロリスト支援議員やマスコミも少なくなく、
そんな中で、幼稚園やら小学校やらの
教育環境を整えてる感のある団体や人物には
政府関係者もハードルがさがってしまい
どっかしらガードが甘くなったところはあったんでしょう。
そこに昭恵夫人らへんがつけこまれたのかも…。
されどそこに致命的な落ち度を見つけることもなく、
安倍首相がおもわず「むむむ…」って口に出すこともなく、
政府側からすれば杞憂どころか拍子抜けで終わったイベント
そんな感じでしたね。
悪あがく野党はそれでも、
「昭恵夫人」の名前が出たってことで
ま、一国民としてみればもう「いやがらせレベル」で
昭恵夫人の証人喚問を求める姿勢を示しましたが、
現在ではまるでそんな話はなし…。
中には、一般人である籠池氏が、
偽証罪で捕まる危険性を押して証人喚問に応じたのだから
安倍首相の妻であれど同じ一般人である昭恵夫人にも
証人喚問にでる義務があるなんて無茶な意見もありました。
更にはエスカレートして、
籠池証言に出てきて関連する人間は
ことごとく国会に呼んで喚問ならぬ尋問をするべきだ!!
そんな暴論も飛び出してきて…。
ただ野党やマスコミがこんな事を言っちゃダメですよね…。
こんなのが通用するんだたら
もう「疑わしきは罰せよ」な社会ですよ。
今も野党やマスコミがしきりにおかしな批判している
【共謀罪】なんてのがあって、
彼らが言うには、
反政府デモや反対集会のみならず、
数人が集まって立ち話していても警察権力が
有無を言わさずしょっ引けるという、戦前の悪夢な悪法。
そんな無理なイメージ操作を行おうと躍起になってますが
そのくせ今回での
「籠池証言に関連する者はすべて
偽証罪でしょっ引ける証人喚問させろ!」という
とんでもない暴挙を肯定する。
連中からすれば、「反政府無罪」や
「安倍バッシングに法律なし」って姿勢なんでしょうけど、
ベクトルが違うだけで、
これこそがまさに戦前の日本社会そのものだと
思うんですけどね…。
しかしそんな先鋭的な動きすらもろくすっぽできない
ここらが野党側の"らしさ"って言えばそのとおりな
グダグダ展開が始まります。
昭恵夫人の名前が出てきたメールの重要性を
野党サイドがしきりに訴えていた所に、
そのメール上を賑やかすことになりました…。w
そこで民進党もうまく対応すればいいものを
マスコミに対してその部分だけの削除を強要し、
またマスコミのほとんどがそれに応えてしまうという愚挙。
しかも、「昭恵夫人絡みのメールには信憑性があり
「辻本議員のほうはまるでデマでデタラメ!!」
そんな、たとえその通りでも、傍から見てれば
「怪しんでくださいな」って言わんばかりの
ダブルスタンダードな行動に出てしまい、
あげく、みなさんご存知なことに、
この「辻元清美」議員という人は
ある意味でネット民から絶大の人気を誇る政治家であり、
瞬く間にお祭りが始まってしまい、
どんどんどんどんおかしな方向へと事態が転がりゆき…。
そして今では、昭恵もメールもどこへ行ったの?って感じで、
最初に書いたとおりに原点回帰にもどり
「不自然なカネの流れ」や「教育勅語」で
政権側の不備をつっつくレベルの話に成り下がりました。
どうでしょうかね…
与党側からすれば復讐と幕引きで
籠池氏の逮捕あたりまで持っていって
あくまでも悪かったのは「彼自身」で解決するんですかね。
そして野党は、その流れ作業に異を唱えつつも
一度は「籠池派」におもねった引け目から、
いつもの反対"姿勢"は見せても
積極的な反対"攻勢"には出られないでしょうね。
元より武器も燃料もまるでないんですから…。
【国会鳴動、うさんくさいおっさんが独り…】
時折しも、シリアで米軍が電撃的に軍事行動に出て、
事態は混迷の真っ只中に突入する気配。
そして我らが極東アジアではまさに
狂い続けている北朝鮮情勢が
危険水域にまで迫ってきている状態。
【一寸先は闇】なのに
平和ボケな政治家ばかりで…。